講談社文庫
上方(大阪)から来た内与力、淀川新十郎は江戸になじみがない分、自由奔放に振舞って、犯人を追い詰めていくというお話。
贋金つくりを暴くため、目安をつけた相手は実は、主人公が江戸に来る前から内定調査が行われており、そのため影の真犯人を捕らえそこね…
という、長編

ある程度お約束が続くのが気になるのですが(例えばこいつ犯人を庇ってるな、庇ってるのは家族を脅されてるとかだなという推定がしやすく、また当たっている)時代小説だとその連続もある意味安定感になりますね

 

ここから下、ネタバレ注意(最初句読点をつけずにこの注意書きを書いてしまい、下ネタバレって何!?と慌てて書き直したのはここだけの秘密)

 


ラストのラストで大どんでん返し、主人公のライバルというか、最終的な敵かと踏んでいた人物は、あっさりここで逮捕されておりました。
いきなり大ボス逮捕は予想外。てっきりその人を追い詰めるシリーズになるかと思ってましたので、一冊ごとに物語は完結していくのでしたら、読みやすいです。

 

 


東海林先生はもうかなりご年配な筈なのに、ちゃんと流行とか取り入れてシャレを聞かせたエッセイ集を出されるなあと嬉しかった半面、次点という事でキビヤックとかホビロンとか日本ではちょっと忌避しちゃう人が多そうな食べ物を色々書いてくれるかという期待は裏切られ残念が残りました

いつもの食べ物エッセイとして楽しませては頂きましたが、ざんねんな食べ物については日常の普通に食べるものの(例えばふっくらした身のイカがスルメになってぺったんこは残念)についてだったというのが一点と、事典というタイトルなのに…ほとんどが違う内容の事だったのがもっとも残念ポイント。

エッセイ集の中の一項目だけがざんねんな食べ物についてでした。日常の食べ物についてでもそれが色々あったなら、自分では気づけない着眼点、さすが東海林先生!となれたのになあ…
ラスト1/3ぐらいで「ざんねんな食べ物辞典」という項目が出てきたので、ここからがその内容かなあと楽しみにしてたら、その一説だけでおわってしまい…ざんねんな結果にというのは別にオチではないのですが、まあタイトルと結び付けて今回は感想終わりということで

 

 

作家買いで中身を見ずに買ってもほとんど失敗がない(好みの問題という意味で)作家さんなのですが、このシリーズ一冊目【きたきた捕物帳】は、なぜかあまりフィーリングに合わずすぐ手放したのであまり内容を実は思い出せなかったりします
ただ二冊目も出たという事は、やっぱり面白いのかなと今回はまず図書館で借りてみます

うん、設定が思い出せない 
一冊目をあまり好みじゃないなとさらっと読んでしまったせいかな
文庫=本ではなく小物を入れる箱といった事も忘れてたので二冊目だし登場人物紹介や設定紹介が欲しかったなー
若様やもうひとりの「きたさん」の設定に含ませが多いのに対し、別にこの人いなくても別のキャラでも話続けられそうだなあという雰囲気があるので、余計そう思ったのかも
どっちかっていうと、若様より厳しいお目付け役の方がほとんど出番ないのに無二の役割という感じ

色々人について含みがありそうなので、続きがまだ出るんだろうなと思いつつ積極的に読みたいって感じでもないなあ文庫待ちでいかなという印象です

AI生成画像がもう普通に日常生活でも目に入る様になり、フェイク動画やフェイクニュースに注意するよう言われるようになっていました。

そんな中ちょっと個人的に遊んでみているのは、小説中の風景の描写をAI生成画像で作ってみて、脳内の想像と比べてみること。

(著作権的に問題がどうなるか解らないので、そうした画像を商用とかに使うのはやめた方がよさそうです。AI生成はまだ出回り始めたばかりで、法的な整備は後追い状態となっておりますので、今後そうした規制が生じる可能性があります)


一番簡単に、登録も不要でWEB上で遊べるのはこちらかな?

 

 

 

enter your promptの個所にイメージする英文を入れて、右のgenerative imageを押すだけ

ちなみにこれは著作権的にも大丈夫なとある作品の冒頭部…

お判りになるでしょうか?知ったら案外そのまま!となるかもです

 

正解は…枕草子 春はあけぼの…の個所でした!

 

 

 

 

 

面白い情報と、なんか読みにくい自分が書きたいことだけまとめましたみたいな情報が玉石混合だなあと思ったら、色んなライターさんが書かれたのを編集されたものなんですね
たった2P程度の内容でも読みやすい読みにくいって顕著なんだなあ

内容もライターさんの資質によるのか、へえそれは知らなかったというものから、〇〇古墳の主は?→財力のあった豪族である…いやそれは千葉県じゃなくても、天皇家由来とか語り継がれてない限りほぼそんな感じじゃない??となるようなものまで色々でした

結構ローカルネタもあるので、千葉県民なら楽しめそうですが、ローカルすぎて千葉県民以外はどうかなあ…という感じです
マイナーな歴史話が好きという人には面白いかも
 

 

今回は番外編、ちょっと嬉しかったので漫画の感想です

 

個人的に長年提唱しつづけていたラムネ問題
1.飲み物のラムネ
2.ジュ-Cのようなカリカリタイプラムネ
3.クッピーラムネのような舌で溶けるラムネ

これ全部同じ呼び方っておかしくない!?
そう主張していたのですが先日読んだめしばな刑事タチバナ49巻
(余談ですがこんなブログをやっている通り、食べ物関係のエッセイや漫画もしょっちゅう読んでます しかし食べ物関係は息が長いのでおいしんぼ(100巻ぐらいで買うのやめた)クッキングパパ現在160冊越え、メシバナ50巻超え……これだけで結構本棚凄い量になってます 一番レシピとして役立ってるのはきのう何食べた?かな 他ミスター味っ子に鉄鍋のジャンシリーズに最後ダルシムがなにゃて!?と叫んで終わる伝説のパン漫画に…多分グルメ系漫画だけで数百冊越えてる)

閑話休題こちらの作品で「あくまでオレの中の基準で」としたうえで作中の主人公が
ポリポリタイプ=乾式 溶ける=湿式と呼び分けておりました

なるほど!?っていうかやっぱり同じように思う人いたよね!?
これでドリンク、乾式、湿式で呼び訳できるね…という訳で一つの問題に決着がついた嬉しいお話でした

そして私は乾式派です

売る時知ってるメーカーなーらいいんだけど、知らないメーカーの時はぜひ「こちら乾式ラムネです!」とか主張してくれると嬉しいのになー

 

 


前回感想UPした赤ずきん、旅の途中で死体と出会うの続編
ダークというのはダーク過ぎず、コメディというには死や嘘が多いので分類的に難しそうですがおとぎ話パロディミステリーになるのかな

前作で目標=復讐は遂げたので終わったのかと思ったら、今回は旅のお供にピノキオを連れて連作短編再開
お供と言っても目標はバラバラになったピノキオの体を取り戻すのが目的な為、喋る頭のみが一緒
前作もそうだったのですが主人公も悪だくみ的性格で、自分の思う通りに行動してるのでどうも感情移入がしにくいです
今回はピノキオの体を取り戻してあげる=善意なのですが、クセのある主人公がなぜ善意でそこまでするのか、最後に理由が出るのかなあと思ったのですが肩透かしで終わりました

物語の都合上、半人は限定されるので(三匹の子豚だったら登場は子豚と狼の四人限定、そのうち一人が死ぬと…みたいな)犯人当ては簡単

淡々とパロディとして楽しむのはいいのだけれど、これの続編となると一貫した物語の目標的なものがないと、また同じ感じかな…と思ってしまいそうです。

発想の面白さに敬意を払いつつ、次はちょっと時間ある時でいいかなあとなりそうです

 

双葉社さんでコミカライズ連載があるようなので、そちらで見るとまた別の味わいがありそうとちょっと期待

 

 

 

 

こちらの本はSNSでコミカライズのプロモーションが流れて来て知りました
プロモの絵はさっぱりあっさり系の可愛い絵でしたので、書籍の方のしりあがり先生風イラストでちょっとびっくり
書籍は表紙のみで中に絵はありませんが、タイトルと表紙絵の雰囲気から連想する話と違い、結構ドライ

簡単に殺すし、簡単に事件に入り込むし、ドライに別れると言った連作短編集
主人公含め、皆友達にはなりたくないなあという人物たち勢ぞろい。
ちょっと登場人物が多い話だと、どうもイメージが掴みにくいなあという個所もありましたが、短編だからそれほど困りはしなかったかな

 

 


おいちシリーズ6冊目…ぐらい?
びっくり主人公は少女のイメージが強かったおいちがもう結婚してて、妊娠です。
ただ主人公視点で見るとそこは大きく人生が動いている反面、今回主軸の事件については、ずーーと主人公であるおいちが、容疑者として捕まった人は本当の犯人じゃない!

犯人じゃないのは解ってるのに…、(実際おいちはテレパス系能力みたいなのを持っているので、犯人か犯人でないかは解る ただ解っていても犯行方法とか誰が真犯人とかは解らない)
容疑者が自首した?犯人じゃないのに!

の繰り返しのまま終盤近くまで来て、話の進み方にちょっと途中でつまらなさを感じました

あと犯人に思ったのは、そこで殺さず逃亡しとけ…そのために別の人殺すの!?みたいな噛み合わなさが多くちょっと今回読みにくかったです
次回はもう出産になるのかな?女医者を目指し一生懸命な少女の主人公から、この展開は予想してなかったのでそこはびっくりでした

 

こちらたまにネットの宣伝記事でコミカライズ版が流れて来て、イラストだと一目で何がアウトかわかるのですが知らないとタイトルがどういう意味なんだろうとなる作品かと思われます

作者の方は児童精神系の専門家ら鑑別所で色々作業することになった経歴で、犯罪者として収監された少年たちの問題行動の追及をした結果、精神的な部分で知的障害扱いはされないけれど事実上それに近いというのをまとめた本でした

 

ケーキが切れないというのは、ホールケーキを五等分してといわれたら、まあだいたい目分量で星っぽい線を書く感じで一般の人は切ると思いますが、縦五等分にしてしまう=これでできたと本当に思っている…という認知の違いがあるというところに注目されていました

 

基本普通の親であれば「うちの子は少し変かも」となるのでそこで病院につれていくのですが、こうした犯罪者になるケースとしては親もちょっとおかしい・貧困で子をそこまで見て居られない・片親で時間がない→フォローがない子は我慢がなく自尊心が低く、短絡的になる 例えばお金がない→普通は働くとか我慢するというのをめんどくさいとしりぞけ、強盗するという結果にむすびつけ、あとの事を考えられていないという形で事例を紹介されていました

 

内容は基本問題点の繰り返しですが対処法も書かれており、こういういい方は誤解を招くかもしれませんが、認知的、精神的な問題でお子さんの将来に少し不安がある方がそれを防ぐために読まれるのに良さそうです。