まんまことシリーズ9冊目
9冊も続いていたのかとびっくり

同じ作者さんのしゃばけシリーズはもっと出ているのですが、毎回似たような話で主人公の立ち位置があまり変わらないので、途中で読むのを脱落しましたが(もし終わったらまとめて読みたい)こちらはのほほん主人公なのに、波乱万象と言った感じ


一冊読み飛ばしてしまうと、いつのまにか「妻死んでたの!?」とか「この人結婚してたの!?」とかなります

前妻をお腹の子供ごと亡くし、再婚した主人公
それでもベースの性格は変わりませんが、その分後妻に対してめっちゃ愛妻家で、そこに息子誕生

こう書くと感動ものっぽいのですが、ここが畠中先生の作品らしさというか、主人公ののほほんさは変わらないまま、結構気づけば大きな仕事や采配を片づけているという事で、成長を伝えてくれます

 

この話は、何を目指しているのかとか着地点がわからず、そこがいい

ただそれはそれとして、物語が終わるとしたらどうなるのかなという期待もありまして、続きを待機です

 

 

 


割烹ダイニングとありますが、飲み屋的なお店の主人公なので、メディアワークスでその設定は冒険だなとびっくり。
ラノベだったら担当の方に『これ夜だけの料理屋』とかにしませんか?みたいに、制限ある者かと思ってました。

うーんタイトルの『ほくほく』は何にかかってるんだろう。
ほくほくといえば栗ご飯とか肉じゃがと思ったんだけど、載ってる料理は茶碗蒸しとかうずみ飯とか…ほくほく?
人間関係がほくほく?ってのはちょっとオノマトペ的に違う気もするし

主人公と記憶喪失の男と警察官、記憶喪失の男が意味ありげに呟いた寝言の名前が実は姉だったでハッピーエンドみたいなのを想像してたら、記憶喪失のまま、警察官はライバルになるのかと思ったら、いいお兄さんで終わってしまい、広島ご飯部分もまあ…知ってるな…ちょっと工夫があるけれど…という感じでしたので、続きが気になる!というよりは二巻を狙って中途半端なまま終わったのかなあと、下種の勘繰りですすみません。

広島ご飯でしたら、ワカコ酒で有名な新久さんのエッセイ漫画は色々出てくること多いですと余談。

英語でスミソを聞き間違えたという部分は、面白かったです。
まあ海外では酢味噌は通じないよね

 

 

 

 

 


藍千堂菓子噺シリーズ5冊目
時代小説のシリーズものは読者が定着しやすいのか、全然話が進まないというのをちらほら見かけるのですが、こちらの作品は現代ドラマ並にポンポン話が弾んでいきます
当初は父が亡くなり叔父に店を乗っ取られた兄弟のやり返しざまあと思って読み始めたら、主人公が訳あり小道未亡人に惹かれ、訳あって実の父を名乗る事にして、その間にのっとった店を切り盛りできなくなった叔父は主人公の従妹に店を投げ出し、……と色々あって、今回は連れ子だけど実子という扱いになってる娘の話

実子なのに父親が「思いあえば本当の親子になるんだよ」なんておかしなことを言うなと察せる少女なので、すぐに事情に気付き、今回はその複雑な訳を娘に伝えるまでのお話ですが、その間に娘の友人は実の母に捨てられ、でもそれは本当は捨てるというより別の事情があって…となかなか複雑に更生しているので、単調なあらすじに感じたかもしれませんが読み進めさせてくれます

そして私は和菓子があまり好きではないのですが、この作品のお菓子は美味しいのだろうなあと思わせてくれるところもよし
次はそろそろお見合い相手が強盗犯だった従妹の娘と次男の話辺りが来るかなー

 

この方のずぼらヨガがずぼらでいい感じだったので手にしたのですが、こちらはすごくきちんとした本

こう書くとズボラの方が手抜きのように見えるでしょうがそうではなく、私はゆるーくのずぼらの方が好きで、こちらは丁寧に細かいけれどなんか専門的な分一度読んだら読み流して忘れそうだな…となりました。

(個人の好みによるということで)

 

ここを廻すとここの筋肉がこう動いて(解剖図のような絵)ここがほぐれるよと図解してくれてるので、漫画を読む感覚に近いです

ずぼらヨガと違って面倒なと私が思ってしまうのは、ちゃんと効果はあるのでしょうが、オイルを用意して温かい濡れティッシュを用意して膝裏に巻いたタオルを置いて…と細かい指定がある点

 

そういうのを用意して、ちゃんと自分で出来るマッサージに向き合いたいという方には丁寧な解説もあるのでいいと思います

 

 


桃太郎、一寸法師、浦島太郎、鶴の恩返し、一寸法師、花咲か爺さんを題材にしたミステリ短編集。
登場人物が限定されるので、ほぼ犯人はすぐ解るのですがその犯人がいかに事件を起こしたかを考えるお話の中、鶴の恩返しだけちょっと面白い仕組みになっていました。

そうだよなーおとぎ話だからマイルドに書いてあるけれど、人を一泊泊めてあげた程度で反物連日もらっとこって普通に外道だよなーしかも相手痩せて来てるの気づかないとか約束破って見るとかどれも、いい人とは思えない所業だわと納得です。

すごく凝ってるとかミステリとして楽しむという感じではないのですが、おとぎ話に繋がっており、同じ作者さんの赤ずきんちゃんシリーズより理解しやすい世界観でした。

続いているようなので探してみようと思います

 

 

誠文堂新光社

同じ会社の出版物で、同タイトルだけど副題の「-動物みたい!」ってのが無い本と中身がほぼ一緒でした。

(前回のブログ記事で投稿済み)
写真も一緒なので、小説でもたまにある、改題リメイクなのかなとも思ったのですが、半分ほどは知らない内容…

単なるかぶり?にしては内容被りすぎてない??
…他社から出版している本なら解るんだけど、同じ会社から出てる本なのになんで??


今回見たこと無かったのもでは、二つのこぶが連なって、触手のように木に巻きついたディスキディアが気持ち悪く印象的です。
その瘤が、実は膨らんだ葉っぱでその下はアリの巣になっているというのも、ちょっと気持ち悪そうな感じ
 



誠文堂新光社
他のシリーズでも感想を書いていますが、お子様向けの本なのですがなかなかあなどれないクオリティ
見たことのない花や植物が色々と記載されていて、毎回感心させられています
それにしても今まで読んだ3冊(不思議な植物・不思議な野菜・この本)シリーズ通して出ているバオバブ、ミステリアスすごい。
オーストラリアなんかでは、山火事こみの自然体系が完成していて、火事で実がはじけてタネを残せる植物といった話題をよく聞きますが、……これ写真で見るとかなり・キモぐろ…。

 

読書というよりは写真集を見ている感覚。

「バンクシア 果実」で画像検索してはいけません。トラウマになりそうレベルにちょっと気持ち悪い…。
(くちばしを開いた状態のものが松ぼっくり上に連なっているような感じ)

 

 

 

 

 

講談社文庫
上方(大阪)から来た内与力、淀川新十郎は江戸になじみがない分、自由奔放に振舞って、犯人を追い詰めていくというお話。
贋金つくりを暴くため、目安をつけた相手は実は、主人公が江戸に来る前から内定調査が行われており、そのため影の真犯人を捕らえそこね…
という、長編

ある程度お約束が続くのが気になるのですが(例えばこいつ犯人を庇ってるな、庇ってるのは家族を脅されてるとかだなという推定がしやすく、また当たっている)時代小説だとその連続もある意味安定感になりますね

 

ここから下、ネタバレ注意(最初句読点をつけずにこの注意書きを書いてしまい、下ネタバレって何!?と慌てて書き直したのはここだけの秘密)

 


ラストのラストで大どんでん返し、主人公のライバルというか、最終的な敵かと踏んでいた人物は、あっさりここで逮捕されておりました。
いきなり大ボス逮捕は予想外。てっきりその人を追い詰めるシリーズになるかと思ってましたので、一冊ごとに物語は完結していくのでしたら、読みやすいです。

 

 


東海林先生はもうかなりご年配な筈なのに、ちゃんと流行とか取り入れてシャレを聞かせたエッセイ集を出されるなあと嬉しかった半面、次点という事でキビヤックとかホビロンとか日本ではちょっと忌避しちゃう人が多そうな食べ物を色々書いてくれるかという期待は裏切られ残念が残りました

いつもの食べ物エッセイとして楽しませては頂きましたが、ざんねんな食べ物については日常の普通に食べるものの(例えばふっくらした身のイカがスルメになってぺったんこは残念)についてだったというのが一点と、事典というタイトルなのに…ほとんどが違う内容の事だったのがもっとも残念ポイント。

エッセイ集の中の一項目だけがざんねんな食べ物についてでした。日常の食べ物についてでもそれが色々あったなら、自分では気づけない着眼点、さすが東海林先生!となれたのになあ…
ラスト1/3ぐらいで「ざんねんな食べ物辞典」という項目が出てきたので、ここからがその内容かなあと楽しみにしてたら、その一説だけでおわってしまい…ざんねんな結果にというのは別にオチではないのですが、まあタイトルと結び付けて今回は感想終わりということで

 

 

作家買いで中身を見ずに買ってもほとんど失敗がない(好みの問題という意味で)作家さんなのですが、このシリーズ一冊目【きたきた捕物帳】は、なぜかあまりフィーリングに合わずすぐ手放したのであまり内容を実は思い出せなかったりします
ただ二冊目も出たという事は、やっぱり面白いのかなと今回はまず図書館で借りてみます

うん、設定が思い出せない 
一冊目をあまり好みじゃないなとさらっと読んでしまったせいかな
文庫=本ではなく小物を入れる箱といった事も忘れてたので二冊目だし登場人物紹介や設定紹介が欲しかったなー
若様やもうひとりの「きたさん」の設定に含ませが多いのに対し、別にこの人いなくても別のキャラでも話続けられそうだなあという雰囲気があるので、余計そう思ったのかも
どっちかっていうと、若様より厳しいお目付け役の方がほとんど出番ないのに無二の役割という感じ

色々人について含みがありそうなので、続きがまだ出るんだろうなと思いつつ積極的に読みたいって感じでもないなあ文庫待ちでいかなという印象です